櫛野展正連載:アウトサイドの隣人たち ⑥ラーテルになりたい
ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会をキュレーターとして扱ってきた櫛野展正。自身でもギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。彼がアウトサイドな表現者たちにインタビューし、その内面に迫る連載の第6回は、様々な障害と闘いながら力強い絵を描く、ラーテルさん(あなぐまハチロー)さんを紹介...
View Article国内過去最大規模! 奇才・ダリの回顧展が東京と京都で開催
もっとも有名な20世紀の芸術家のひとり、サルバドール・ダリの回顧展が、京都市美術館(京都)にて7月1日〜9月4日、国立新美術館(東京・六本木)にて9月14日〜12月12日に開催される。約200点の作品が集まる本展は、日本では過去最大規模のダリ回顧展となる。...
View Article美術手帖 2016年7月号「Editor's note」
2016年6月17日発売の「美術手帖 2016年7月号」より、編集長の「Editor's note」をお届けします。 7月号は「2.5次元文化」特集をお送りする。「2.5次元文化」と聞いてもピンとこない読者も多いかもしれないが、この言葉で語られる日本発の文化現象に今、大きな注目が集まっている。...
View Article大賞賞金100万円! 2017金沢・世界工芸コンペティション
石川県金沢市が工芸作品を募集する「2017金沢・世界工芸コンペティション」が開催される。「工芸の新しさ」を世界へ発信する国際コンペティションとして、「進化する芸術工芸」をテーマにした工芸作品を国内外から公募する。入選およびに入賞作品は、2017年1月21日〜2月11日に金沢21世紀美術館市民ギャラリーで開催する「第3回...
View Article上田麗奈と藤ちょこ先生のデジタルペイント講座⑥ 仕上げ編
初心者にもやさしい直感的な操作が可能な多機能・低価格のペイントソフトとして、多くのクリエイターから支持を得ているペイントソフト「openCanvas」。声優の上田麗奈が、同ソフトのメインアートワークを手がけた人気イラストレーター・藤ちょこさんにその魅力を教わる連載です。これまで描いてきた少女(いもちゃん改め、コスモちゃん)も、いよいよ最後の仕上げ。デジタルならではの機能で、画面全体に様々な演出をして...
View Articleオノマトペによる「音声詩」など収録 松井茂のCD『時の声』
アーティストとのコラボレーション、研究・執筆など、多領域にわたる活動を展開する前衛詩人、松井茂。さまざまな音を採取してつくられた「具体詩」や、それをオノマトペで表現した「音声詩」を収録している、詩集と連動したCD『時の声』を紹介する。 松井茂は1975年生まれの詩人。主な詩集に、『量子詩』(アロアロインターナショナル、2006)、『Camouflage』(photographers'...
View Article領域を横断して活動する岡﨑乾二郎が、南天子画廊で新作絵画発表
絵画や彫刻をはじめ、論評や書籍のデザインなど多彩な領域で活動する造形作家・批評家の岡﨑乾二郎が、南天子画廊(東京・京橋)にて7月9日まで個展を開催中。新作絵画を発表している。...
View Articleグランプリはシュタイデル社から出版! TABFがアワード設立
8回目を迎えるアートに特化したブックフェア「The Tokyo Art Book Fair」が、ドイツ・シュタイデル社の協力のもとブックアワード「Steidl Book Award Japan」を設立。日本を拠点に活動するすべての人を対象とし、グランプリ受賞者には「世界一美しい本を作る男」ゲルハルト・シュタイデルとの共同作業で実際に本を制作・出版する権利が与えられる。...
View Articleセクシーロボットに潜む人間の本能 空山基インタビュー
1970年代より人体の曲線美とロボットを融合させた女性を描いてきた「セクシーロボット」シリーズで知られるイラストレーターの空山基は、これまでCDジャケットやグッズ、広告など多くの対象に、緻密な描写力や強いオリジナリティを発揮してきた。2016年1月には個展「女優はマシーンではありません。でも機械のように扱われます。」展がNANZUKA(東京・渋谷)で開催。7月30日から森美術館(東京・六本木)で開催...
View Article束芋×森下真樹『錆からでた実』の第3弾「映像芝居」が7月上演
美術に現代美術家・束芋を迎え、2013年に初演された森下真樹によるダンス作品『錆からでた実』が、束芋が構成・演出を担当する「映像芝居」として再構築され、上演される。東京芸術劇場(池袋)にて、7月8日〜10日の3日間。...
View Article振付家の登竜門、横浜ダンスコレクションがコンペの応募受付中!
横浜赤レンガ倉庫を舞台に開催されるダンスの祭典「横浜ダンスコレクション2017」が、コンペティションの参加者を募集中だ。受賞者にはレジデンスや共同制作、作品上演などの機会が与えられ、国際的な活躍を後押しする。応募の受付は7月22日まで。...
View Article60年の歩みを振り返る「石橋美術館物語」展開催
青木繁の《海の幸》(1904)などを所蔵する石橋美術館(福岡)の運営が、2016年10月より石橋財団から久留米市に引き継がれる。コレクションと資料で石橋美術館の60年の歩みを振り返る展覧会「石橋美術館物語 1956久留米からはじまる。」が開催される。...
View Article映像の「時間」でモンタージュする空間 山城大督インタビュー
映像の持つ「時間」の機能に着目し、空間において「再現可能な体験」の展示を試みてきた山城大督。森美術館(東京・六本木)で開催中の「六本木クロッシング2016展:僕の身体(からだ)、あなたの声」では、展示空間に映像と劇場のメソッドを展開させた画期的な手法で作品を発表している。新たな表現方法を探究する作家に、作品制作の背景と今後の展望について話を聞いた。──今回「六本木クロッシング2016展」で発表した《...
View Article舞台は上海の新ランドマーク! 陸家嘴アートプロジェクトが始動
現在再開発が進行中の、中国・上海の陸家嘴(りくかすい)金融中心地区を舞台に、新たなパブリックアートプロジェクトがスタートする。ディレクターを務めるのは北川フラム。「時空を旅する船」というテーマのもと、設置作品の国際公募も行われる。...
View Article【今月の1冊】開かれた視点で展開する、新しい李禹煥論
『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本の中から注目したい作品をピックアップ。毎月、図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介しています。2016年7月号では、ドイツの美術史家による、現代美術の巨匠・李禹煥についての本格的論考『李禹煥 他者との出会い─作品に見る対峙と共存』を取り上げました。客観的な視点からとらえた、李の芸術ジルケ・フォン・ベルスヴォルト=ヴァルラーベ=著...
View Articleアートを読み解く手がかり 『美術手帖』7月号新着ブックリスト
『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本の中から、エッセイや写真集、図録など、注目したい作品を紹介しています。2016年7月号では、エッセイや辞典などの様々な形式で、美術や建築を考える糸口となる4冊を取り上げます。田中純 著『過去に触れる─歴史経験・写真・サスペンス』...
View Article「捨てられるもの」に託す、叶わぬ憧れ抱く私の姿 横山奈美個展
トイレットペーパーの芯やみかんの皮といった、目を向けられることの少ない身の回りのものをモチーフに絵画を発表してきた横山奈美の個展「やり直し」が開催中。ケンジタキギャラリー(東京・新宿)にて、7月30日まで。...
View Article画家・田口安男の70年の画業を辿る 「黄金背景テンペラ」も
福島県いわき市出身の画家・田口安男の画業をたどる展覧会「田口安男─描線と色彩の間─」が、いわき市立美術館にて開催されている。テンペラ技法の専門家でもある田口は、「手」を主要なテーマに、約70年にわたって絵画を描き続けてきた。...
View Article期待のアーティストに聞く! 画面との交歓が生む西村有の絵画
1983年生まれの西村有は、森や道端などの人気のない風景の中を歩く、または佇む女性や動物など、どこか物語を想起させる絵画を淡い色調と繊細かつダイナミックな筆遣いで描く。KAYOKOYUKI(東京・駒込)での新作展「投射」(6月25日〜7月24日)において、大型のキャンバスに男性像や車などをモチーフとした新作、近作を発表する西村に、作品について聞いた。キャンバスの外に飛んでいく...
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