2015年6月、当サイトにて紹介した写真集『©TOKYO 出会い頭の点動刹(てんどうせつ)』が大きな反響を呼んだ若手写真家、オカダ・キサラ。街角の何気ない風景を、まるで劇場のワンシーンのように切り取るオカダの写真展が、6月25日より新宿のコニカミノルタプラザにて開催される。写真展の開催とあわせて、今までの代表作をまとめた私家版写真集も刊行予定だ。
「毎日カメラを首からぶらさげて東京の街を歩いています。もはやカメラが本体で私が付属品のようです」と語るオカダキサラ。うっかり見逃してしまいそうな、でもよくよく見るとどこか不自然でドキッとする日常の一コマを見事に切り取る写真家は、肌身離さずカメラを持ち歩き、東京の街並みに目を光らせている。

昨年6月に当サイトにて写真集『©TOKYO 出会い頭の点動刹(てんどうせつ)』が紹介され(「偶然と思えない! 街が劇場になるオカダ・キサラのスナップ写真」記事はこちら)、大きな反響を呼んだ後も、都築響一の有料メールマガジン「ROADSIDERS'S weekly」をはじめ、オカダの作品は数々のメディアで取り上げられ、注目を集めてきた。今回の写真展は、昨秋に活動名を「オカダ・キサラ」から「オカダキサラ」に改めてから初の個展となる。
大学の卒業制作以来、ずっとオカダが制作を続けている「©TOKYO」シリーズ。今回の展覧会でも、この「©TOKYO」シリーズの新作が発表される。展覧会名は「©TOKYO 全てのドアが開きます。」。始発駅のホームに、乗客のいない車両が入ってきた際に流れたアナウンスに、感じるところがあったという。東京という都市が生み出す光景にコピーライトマークを付けるオカダらしい着想だ。写真展では、来場者の前にどんな世界への扉を開いてくれるのだろうか。

なお、これまでオカダは、展覧会とZINEのスタイルで同シリーズを発表してきたが、ZINEは少部数の発行に加え、取り扱い場所が限定されることもあり、ほとんどが即完売してしまい、入手が困難だった。今回は写真展の開催にあわせ、より多くの人に作品に触れてもらえるよう、同シリーズの代表作をまとめた写真集を刊行予定だ。
「オカダキサラの今までを全てぶっ込めました!」という写真集は、展覧会名と同名の『©TOKYO 全てのドアが開きます。』。まさにオカダのパワーが全開。こちらは、会場での販売のほか、オンラインでの通信販売や書店での販売も行う予定とのこと。ぜひ展覧会と写真集双方で、オカダの眼がとらえた東京という都市を楽しんでいただきたい。

オカダキサラ 写真展「©TOKYO 全てのドアが開きます。」
会場:コニカミノルタプラザ ギャラリーB
住所:東京都新宿区新宿3-26-11 新宿高野ビル4F
電話番号:03-3225-5001
開館時間:10:30~19:00(最終日は15:00まで、入館は閉館の15分前まで)
URL:http://www.konicaminolta.jp/plaza/schedule/2016june/gallery_b_160625.html
ページ数:110ページ(オールカラー、掲載点数 108点)
価格:2750円(税別)