デンマーク出身のセルゲイ・イェンセン 日本初個展が開催中
さまざまな織物を加工して絵画作品を制作している、1973年デンマーク出身ニューヨーク在住のセルゲイ・イェンセン。欧米を中心に、個展やグループ展への参加など精力的に活動している。2014年にはアジアでの初個展「Evian」を香港で開催した。現在、日本初となる個展「Classic」がラットホールギャラリー(南青山)で6月19日まで開催されている。...
View Articleパノラマで描く都市と自然の無境界 椹木野衣が見た青島千穂個展
グラフィックデザインソフトのIllustratorを使ったイラストレーション、アニメーション、彫刻といった幅広い方法で、独特の世界観を描き出してきた青島千穂。自然災害や都市の風景をモチーフに、彼女の表現が新たな展開を見せた京都カイカイキキ ポップアップギャラリーでの個展を、椹木野衣がレビューする。椹木野衣 月評第94回 産み出された無境世界青島千穂「REBIRTH OF THE WORLD」展...
View Article意味と無意味の狭間で宙に浮く ACACでO JUN展開催中
国際芸術センター青森(ACAC)にて、7月3日までO JUNが個展を開催中だ。過去に制作された作品に加え、金属を溶かして独自につくりだした描画材「合金ペン」を用い、青森で滞在制作した新作などが展示されている。...
View Articleものを描いた絵画が語るストーリーとは? 近代日本静物画展
果物や花、身の回りの細々とした道具など、もの言わぬ「静物」を描く静物画。西洋では古代ローマ時代から現代まで続く歴史の長いジャンルであるが、日本ではどのように受容されたのだろうか。高橋由一ら、最初期の洋画家から、静物画に独自の思想を込めた岸田劉生らの表現まで、近代日本の系譜をたどる。...
View Article海外でも活躍。日常を色鮮やかに捉える若手写真家・題府基之個展
2007年にひとつぼ展に入選し、NYにも活動の幅を広げている写真家・題府基之の個展が若手表現者の活動を支援するギャラリー、ガーディアン・ガーデン(銀座)で開催される。家族や身の回りのものを題材にした写真表現で知られる題府の、現在までの視座を包括する展覧会となる。...
View Articleひとつの美術史を探る展覧会、「奥村雄樹による高橋尚愛」展開催
高橋尚愛(たかはし・ひさちか)という名前を聞いたことがあるだろうか? 美術史や作品の解釈に関わるプロジェクトを行ってきた奥村雄樹による、謎多きアーティスト・高橋尚愛をめぐる展覧会が開催される。銀座メゾンエルメス フォーラム(東京・銀座)にて、会期は6月4日〜9月4日。...
View Article「部屋」の外へ。義足のアーティスト・片山真理インタビュー
先天的な足の病気をもって生まれ、義足で生活するアーティスト・片山真理。現代美術や音楽、執筆など、幅広い分野で活動し、森美術館(東京・六本木)で開催中の「六本木クロッシング2016展:僕の身体(からだ)、あなたの声」にも参加している。自身の身体に向き合いながら作品を制作する片山に、制作活動や、これまでの人生について話を聞いた。──この春は、新宿伊勢丹のショウウインドウでの展示、伊藤忠青山アートスクエア...
View Article詩人・園子温が紡ぐ未来のノスタルジア 映画『ひそひそ星』
5月14日に公開となった映画『ひそひそ星』は、園子温が20代で書いた原作をもとに、全編モノクロームで撮られたSF作品だ。園が設立した映像制作会社「シオンプロダクション」での初の監督作品である本作が、2015年トロント国際映画祭にて最優秀アジア映画賞を受賞した。...
View Article息を吹き込んだガラス越しに現出するミステリアスな物語の断片
赤、青、黄、緑など多色のフラスコ型のオブジェを棚台に並べて実験室のような場を現出させ、見る者を異世界へと誘うような空間を生み出すイライアス・ハンセン。3月19日〜4月30日にタケ・ニナガワ(東京)にて開催された個展に際し、インタビューを行い、その作品世界を構成するガラスのオブジェへの思いと制作プロセスに迫った。 タケ・ニナガワでの《An open door to an empty...
View Article新井卓が写す、個人的な記憶の"モニュメント"
新人写真家を対象とし、梅佳代、川島小鳥、鷹野隆大らを輩出してきた木村伊兵衛写真賞。第41回目となる2015年度は、ダゲレオタイプを用い、歴史に向き合いながら各地の核や戦争にまつわる写真を撮り続けてきた、新井卓が受賞した。...
View Articleデュシャンからクリストまで ポンピドゥーの傑作展が都美で開催
20世紀初めから現代まで、膨大なフランス美術を所蔵するフランスの「ポンピドゥー・センター」。そのなかから選りすぐりの作品を一堂で見ることができる「ポンピドゥー・センター傑作展ーピカソ、マティス、デュシャンからクリストまでー」が、2016年6月11日より東京都美術館(上野)で開催される。1906年から1977年まで「1年1作家1作品」をテーマに、20世紀の巨匠たちの傑作が来日。また、展示デザインはパリ...
View Article「あるようでない存在」を表現する山本雄基 新境地の個展が開催
カラフルな円のモチーフの作品群が「アートフェア東京2016」でも注目を集めていた、山本雄基。6月18日〜7月18日、札幌のギャラリー門馬&ANNEXで、山本の個展が開催される。札幌での個展は1年半ぶり、同ギャラリーで2回目となる本展には、新作約15点が展示される。...
View Articleギャラリストに聞く。浦上蒼穹堂・浦上満
浦上蒼穹堂は、1979年にオープンした東洋古美術の専門美術商だ。葛飾北斎が絵手本として発行したスケッチ画集「北斎漫画」の世界有数のコレクションをもち、浮世絵から古陶磁まで、幅広い作品を取り扱う。古美術の世界を志したきっかけ、そして現代の作品と古美術品の共通点について、代表の浦上満に話を聞いた。「美術は美術であり、そこには新美術も古美術もない」浦上蒼穹堂代表・浦上満 古美術との邂逅...
View Articleフィリップ・ワイズベッカーが新作個展を開催! 来日イベントも
パリ、バルセロナを拠点に活動するアーティスト、フィリップ・ワイズベッカーが、東京 ・目黒のCLASKA Gallery & Shop "DO"にて、日本では2年半ぶり3回目となる個展を開催する。会期は2016年6月8日~7月18日。...
View Article分野を超えた音楽祭「OKAZAKI LOOPS」が京都で開催
京都・岡崎で9月3日、4日の2日間、音楽や美術、伝統工芸など多様な文化を体験・鑑賞できるイベント、京都岡崎音楽祭「OKAZAKI LOOPS」が開催される。各ジャンルを代表するアーティストによるコラボレーションライブや公演など、多彩な企画が用意されている。 「OKAZAKI...
View Article村上春樹の世界描いたイラストレーター 京都で安西水丸展
村上春樹作品の挿画などで知られるイラストレーター、安西水丸の個展が、美術館「えき」KYOTO(京都)にて開催される。会期は6月17日〜7月10日。 安西水丸は1942年千葉県生まれ。アートディレクターとして活動後、イラストレーターとして独立し、書籍の装画や雑誌の挿絵、絵本やマンガなどを幅広く制作してきた。代表作には、絵本『がたん ごとん がたん...
View Article21_21 DESIGN SIGHTで「土木展」を開催
2016年6月24日〜9月25日、21_21 DESIGN SIGHT(東京・六本木)にて、「土木展」が開催される。ディレクターに迎えられたのは、建築設計にとどまらない意欲的な活動で注目される建築家、西村浩。アーティストやクリエイターとともにリサーチを行い、作品を通じて新しい視点から「土木」を紹介する企画だ。...
View Article五感すべてで言葉を探求する「全身詩人」。東近美で吉増剛造展
東京国立近代美術館(東京・竹橋)にて、「声」にフォーカスした詩人・吉増剛造の個展「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」が開催されている。現代詩や文学に多大な影響を与えてきただけでなく、領域横断的な活動を展開しアーティストとのコラボレーションも積極的に行ってきた吉増の作品を美術館で紹介する、挑戦的な試みだ。...
View Article温泉彩る「道後アート2016」メインアーティストは山口晃!
日本三古湯のひとつ、愛媛県松山市の「道後温泉」を拠点とするアートフェスティバルが始まって3年目。今年のメインアーティストとして迎えられたのは山口晃だ。日本最古といわれる温泉街・道後に、絵画、立体、インスタレーションとさまざまな作品が現れる。...
View Articleドガを魅了した女性画家 メアリー・カサットの回顧展が開催
印象派の女性画家、メアリー・カサット(1844-1926)の大回顧展が横浜美術館(神奈川)にて開催。本展では、カサット作品のほかに、交流のあったエドガー・ドガの絵画や、カサットが愛した日本の浮世絵など約100点が展示される。会期は6月25日〜9月11日。...
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