国際芸術センター青森(ACAC)にて、7月3日までO JUNが個展を開催中だ。過去に制作された作品に加え、金属を溶かして独自につくりだした描画材「合金ペン」を用い、青森で滞在制作した新作などが展示されている。
展覧会タイトルの「まんまんちゃん、あん」は、念仏を意味する関西の幼児言葉である。しかし、それは宗教的な意味を持つ言葉というよりは、たわいもない日常の戯れ言葉として使われているそうだ。もともと抱え持っていた意味を手放して空中分解してしまい、音の面白さのみが耳に残るようなありさまが、本展のテーマだ。
O JUNは日常で目にするものをモチーフとして、余白の中にポンと配置するようなスタイルで制作をしてきた。描かれたものは作品タイトルと呼応するものもあれば、まったくかけ離れて見えるようなものもある。実はそこに、様々なストーリーが存在している。

日常を描きながらも、関係性と無関係性、偶然と必然の狭間で出現するイメージを「意味」が発生する前の「モチーフ」として描くというO JUNの絵画はあくまでもコンセプチュアルだ。作品群は、「あるがままに見る」という、観念にとらわれやすい人が忘れがちな物事と対峙する姿勢を、思い出させてくれることだろう。
本展では、30年以上ものキャリアを持つO JUNの現在の姿を紹介する。
O JUN 展「まんまんちゃん、あん」
会期:2016年4月16日〜7月3日
会場:国際芸術センター青森(ACAC)
住所:青森市合子沢字山崎152-6
電話番号:017-764-5200
開館時間:10:00〜18:00
休館日:会期中無休
入館料:無料
URL:http://www.acac-aomori.jp
会場:国際芸術センター青森(ACAC)
住所:青森市合子沢字山崎152-6
電話番号:017-764-5200
開館時間:10:00〜18:00
休館日:会期中無休
入館料:無料
URL:http://www.acac-aomori.jp