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ドガを魅了した女性画家 メアリー・カサットの回顧展が開催

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印象派の女性画家、メアリー・カサット(1844-1926)の大回顧展が横浜美術館(神奈川)にて開催。本展では、カサット作品のほかに、交流のあったエドガー・ドガの絵画や、カサットが愛した日本の浮世絵など約100点が展示される。会期は6月25日〜9月11日。

 メアリー・カサットは、1844年アメリカ・ペンシルヴェニア州生まれ。当時、女性の職業画家は少なかったが、自らの意志を貫き21歳で画家になるべくパリに渡った。古典絵画の研究から出発し、様々な表現方法を探るなかで、エドガー・ドガに誘われ、1879年印象派展に参加。パステル画や油彩、版画など数多くの作品を残した。

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メアリー・カサット 桟敷席にて 1878 キャンバスに油彩 81.3×66.0㎝ ボストン美術館蔵
The Hayden CollectionーCharles Henry Hayden Fund, 10.35. Photography © 2015 Museum of Fine Arts, Boston

 本展では、全3章の構成でカサットの芸術活動の全貌を紹介する。第1章はルネサンスや17世紀イタリア、スペインなどの古典絵画の研究を通して生み出された作品を中心に、第2章と3章では印象派との出会いから、印象派展以降その表現の確立に至るまで、また優れた版画家としてのカサットについても紹介する。

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メアリー・カサット 眠たい子どもを沐浴させる母親 1880 キャンバスに油彩 100.3×65.7㎝ ロサンゼルス都立美術館蔵
Digital Image © 2015 Museum Associates/ LACMA. Licensed by Art Resource, NY

 カサットは明るい色彩と柔らかなタッチで日常のシーンをとらえた作品を多く残している。なかでも母親と子どもを描いた「母子像」は、彼女の代表的なテーマだ。油彩による「母子像」の傑作や、また、浮世絵を参考に、平面性や画面構成を研究して制作された多色刷り銅版画シリーズ傑作も。

メアリー・カサット展
会期:2016年6月25日~9月11日
会場:横浜美術館
住所:横浜市西区みなとみらい3-4-1
お問合せ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00~18:00  ※9月2日は20:30まで(入館は閉館の30分前まで)
休館日:木休(8月11日は開館)
入館料:一般 1600円/大高生 1100円/中学生 600円
URL: http://cassatt2016.jp/


【関連イベント】
記念講演会「国際的な印象派の画家、メアリー・カサットの生涯と作品」
日時:2016年6月25日 14:00〜15:30
講師:パメラ・イヴィンスキー(美術史家/カサット研究者)
会場:横浜美術館 レクチャーホール
参加費:無料
参加方法:当日12:00よりレクチャーホール前で整理券配布(定員240名)

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