解析される「レター」 中尾拓哉が見た大山エンリコイサム
東京・南麻布のTakuro Someya Contemporary Artにて、大山エンリコイサムによる国内初個展「Present Tense」が開催された(2016年8月20日〜9月24日)。グラフィティ文化の資格言語をモチーフとしたシリーズの新作が発表された本展を、中尾拓哉がレビューする。中尾拓哉 新人月評第8回文体とスタイル大山エンリコイサム「Present Tense」展...
View Article貧弱なキャラクター彫刻が生み出す世界観 山下拓也個展が開催
段ボールやゴミ袋、ビニールといった素材を活用し立体作品を制作する山下拓也の新作個展「弱弱様Ⅲ」が、11月26日よりTALION GALLERY(東京・目白)にて開催される。 1985年三重県生まれ、名古屋市在住の山下拓也は、展示空間や素材の条件を利用し、巨大なマスコットや脈略のないキャラクターをモチーフとした、大きなスケールのインスタレーション作品を制作。その不気味かつ滑稽な作風で知られている。...
View Article半透鏡を使ったポートレイト 鈴木理策の個展がタカ・イシイで
ハーフミラー(半透鏡)を使って撮影された新作のポートレイトを発表する鈴木理策個展「Mirror Portrait」が、タカ・イシイギャラリー東京(六本木)で2016年11月26日から開催される。 1963年和歌山県生まれの鈴木理策は、1998年に故郷の熊野をテーマにした初の写真集『KUMANO』を出版、2000年には『PILES OF...
View Article代官山の「ギャラリー スピークフォー」がクローズ
東京・代官山にある「ギャラリー スピークフォー」が11月24日、松尾たいこ「福馬福鳥」展の会期終了をもって閉廊したことを発表した。「ギャラリー スピークフォー」はアパレル会社のアバハウスインターナショナルが運営。山手通りのビル2階に居を構え、これまでイラストレーターの白根ゆたんぽやソリマチアキラ、写真家の鈴木心などの展覧会を中心に開催してきた。...
View Article陶芸と彫刻と「工作」と。カイカイキキで大谷工作室が個展開催
Kaikai Kiki Gallery(東京・広尾)にて、木や鉄を素材とした作品、陶芸などを制作する大谷工作室による個展「僕が17歳の時、ジャコメッティの話を美術の先生に聞いて、彫刻に憧れて、僕は今、彫刻を作ってます。」が開催される。会期は11月26日〜12月24日。...
View Article美少女キャラたちのポップで不穏な世界 あいそ桃かが個展開催
SAKAE401(鳥取)にて、12月3日より「萌えキャラ」的な少女キャラクターを使って美術作品を制作するあいそ桃かの個展「かみさまになっていくきみ!」が開催される。...
View Article【今月の1冊】沈黙期の斎藤義重が記した「作品未満」のテキスト
『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介しています。2016年12月号では、美術家・斎藤義重が活動休止中の十数年間に書き溜めたノートをもとにした『無十』を取り上げました。『無十』斎藤義重=著、千石英世=編沈黙の10年あまりの間に綴った言葉の群れ...
View Article6人が写した東京の姿。リニューアルしたTOPで企画展開催
今年9月にリニューアル開館した東京都写真美術館(恵比寿)にて、同館による企画シリーズ展「東京・TOKYO 日本の新進作家vol.13」展が開催される。会期は2016年11月22日~2017年1月29日。 写真・映像作品を中心に紹介する東京都写真美術館(TOP...
View Articleアートを「振り返る」。『美術手帖』12月号新着ブックリスト
『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介しています。2016年12月号では、実際に使用されていたアトリエの写真集、伝記、増補版論文集や作品集といった、アートに関わる営みを、時間を経て改めて振り返っている4冊を取り上げます。彦坂尚嘉 著『反覆 新興芸術の位相 新装復刻増補版』...
View Article吉本興業グループが映画祭を開催! 「京都国際映画祭」レポート
「映画もアートもその他もぜんぶ」というテーマのもと、京都の様々な施設を舞台に、映画とアートを中心に紹介するイベント「京都国際映画祭2016」が、10月13日〜16日に開催された。吉本興業グループが運営する本映画祭の、アート部門の様子をレポートする。芸人による多様な美術表現を見た、3年目の京都国際映画祭...
View Article世界初! アートと文化専用のドメイン「.ART」誕生
世界初の、アート界向けに開発されたドメイン「.ART」が誕生、世界各国の美術館や財団が先駆けて導入することがわかった。「.ART」を先駆けて導入するのは、ポンピドゥー・センター、バイエラー財団、カルティエ財団現代美術館、グッゲンハイム美術館、ハウザー&ワース・ロンドン、ロサンジェルス・カウンティ美術館、イタリア国立21世紀美術館、テート・ギャラリーなど。既存のウェブサイトを「.ART」に完全...
View Article木に生命を吹き込む土屋仁応 新作個展がメグミオギタで開催中
彫刻家・土屋仁応(つちや・よしまさ)の個展「命の木」が、メグミオギタギャラリーで12月24日まで開催されている。東京都美術館開館90周年記念展「木々との対話」で発表した大型作品3点と新作4点を展示。...
View Articleオノ・ヨーコとティラバーニャ、「共に行動すること」をさぐる
東京・浅草のASAKUSAでは、オノ・ヨーコとリクリット・ティラバーニャによる2人展「共に行動すること」が開催されている。イベントスコアや指示書をもとに構成される本展は、人々を日常の関係性の上につなぎ、相互の交流と疎通を訴えてきた2人の作品において、「共に行動すること」の有効性を検証する。...
View Article変化し続けるマカオで、グローカルに息づくアートシーン
アジアの経済成長に併走するように諸国随一のカジノの街として発展し、近隣諸国から富豪を集めてきたマカオ。だが近年では、そのイメージを脱却しようと新たな観光施策に取り組んでいる。舵を切った国策は、同エリアのアートシーンにどんな影響を与えているのか。現地に取材したレポートを届ける。変化しつづけるマカオのいま...
View Article日本美術と伝統芸能に触れる新春企画、東博で1/2より開催!
東京国立博物館(上野)で、日本美術や伝統芸能に触れる新春企画「博物館に初もうで」が開催され、同館が所蔵する国宝が限定公開される。その他、和太鼓や獅子舞、落語といったお正月らしい催し物を予定。期間は2017年1月2日〜29日。...
View Articleゴッホに憧れた"世界のムナカタ" あべのハルカスで棟方志功展
あべのハルカス美術館(大阪)にて、版画家・棟方志功の大規模な回顧展「わだばゴッホになる 世界の棟方志功」が開催されている。会期は2017年1月15日まで。...
View Article今冬のギフトにいかが? ダリが手がけた香水セットが発売
東京・国立新美術館で開催中の「ダリ展」(12月12日まで)を記念し、ダリの香りが5種類楽しめるフレグランス・ミニチュアセット「レジェンドコレクション」が12月1日に発売される。同セットには、日本未発売の香り2種も同梱されている。...
View Article初台で身体と現象を表現する早川祐太の個展が開催中
自然界の現象を取り入れたインスタレーションや立体作品を制作している早川祐太の個展「about body」が、ハギワラプロジェクツ(東京・初台)にて12月25日まで開催されている。 1984年生まれの早川祐太は空気や水を利用し重力や浮力といった自然現象に着目したインスタレーションや、軽量粘土を用いた立体作品によって、現象を視覚化する空間を提示してきた。...
View Articleピナ・バウシュの代表作『カーネーション』、28年ぶりに上演!
ダンスと演劇が共演する「タンツテアター」(ダンス演劇)による話題作を次々に発表し、20世紀のダンス・演劇界を変えたと言われている振付家、ピナ・バウシュ。その代表作のひとつである『カーネーション--NELKEN』が、1989年以来、28年ぶりに日本で上演される。 舞台一面を埋め尽くした無数のカーネーション畑。そこに現れる一人の男性ダンサーが、ジョージ・ガーシュウィンの「The Man I...
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