2016年1月23日〜2月14日、国際的なコンテンポラリーダンス・フェスティバルである「横浜ダンスコレクション2016」が横浜赤レンガ倉庫を中心に開催されます。1996年のスタートから21年目となる今回は、新たにアジアのダンスフェスティバルと連携、協働し、世界的に活躍するアーティストによる作品上演をプログラムの基軸に組み込みました。また、ダンスのジャンルを超えた表現や現代美術家との共同創作の試み、無料で楽しめる屋外でのパフォーマンスなど、例年よりもパワーアップした内容が盛り沢山です。
「若手振付家の発掘と育成」と「コンテンポラリーダンスの普及」を目指して旗揚げされた横浜ダンスコレクションは、過去20年間で306組の振付家を世界へ送り出し、新たな才能を発見する場として注目を集める一大イベントに成長しました。21年目を迎えた今回は、これまでに築いてきた世界の劇場やダンスフェスティバルとのネットワークを生かして、日本だけではなくシンガポール、韓国、フィンランドで注目を集める振付家の作品も紹介します。
ダンスと美術、異なる表現の華麗な融合
本イベントのオープニングを飾るのは、ダンス×美術プログラム『無・音・花 Silent Flower』です。世界初演となる本プログラムでは、横浜で滞在制作を行っている現代美術家の丸山純子による美術作品《無音花》に、振付家のチョン・ヨンドゥが創りだす感性と表現が重なり、ゆったりとした時間と空間を紡ぎ出します。

3か国の最高峰のパフォーマンスを堪能できる「アジア・セレクション」
日本・シンガポール・韓国の3国の、「今」を体現するダンス・パフォーマンスを紹介する「アジア・セレクション」では、各国を代表する実力派カンパニーの作品が上演されます。
日本からは振付家・三浦宏之の新作『Works-M Vol.7[クオリアの庭 Garden of qualia]』を、シンガポールからはシンガポールを代表するダンスカンパニーT.H.E Dance Companyの注目作品『オーガナイズド・カオス Organized Chaos』を出品。そして韓国からは、日韓ダンス交流プロジェクトによって創作された『Growling』が出品されます。同作は、韓国最大級のソウル・パフォーミングアーツ・フェスティバルのソウルダンスコレクションから選出されたキム・ジウクと、横浜ダンスコレクションから選出されたタシロリエの二人の振付家による共同作品です。

日本とフィンランドの注目作を一挙上演!
また会期最終日のスペシャルプログラムとして、ストリートダンスを共通の作品創作のベースとしながらも、そのスタイルやテクニックを超えて世界的に活躍するフィンランドのイマ・イドゥオセーと、日本のダンスカンパニーDAZZLEの2組による上演が予定されており、注目されます。


新たな文化発信の役割を担う歴史的建造物「横浜赤レンガ倉庫」から世界に発信される、新進気鋭のダンス作品を堪能してみてください。