日常にあふれる既成の物やイメージを部分的に切り取り、積み上げたり再接続する手法で作品化する金氏徹平の、国内では7年ぶりとなる大規模個展「金氏徹平のメルカトル・メンブレン」が開催されている。丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(香川)にて、11月6日まで。
コラージュ的な手法を用いて、既成の物やイメージを本来の意味や役割から解放する作品を制作する金氏徹平。個人とそれを取り巻く環境、都市、歴史や文化などを物質的にとらえることで、そこに存在する関係性を構築し可視化してきた。

7年ぶりの国内での大規模個展「金氏徹平のメルカトル・メンブレン」では、展示空間を活かした大型のインスタレーションを含む新作が発表される。本展で金氏が掲げるのは、「コラージュのメカニズムの追求」。他者との関係性までもがコラージュの要素としてとらえられ、作家とその周りをとりまく人々が「一緒につくり上げていく展覧会」となっている。
パフォーマンスや美術館以外の街なかでの作品展示など、毎月様々なイベントが企画され、そのたびに俳優やミュージシャン、観客たちとの関わりあいや役割の交換が、展示空間に変化をもたらしていく。金氏と周囲との関係性の切断、構築により、展覧会全体が「コラージュ」されていくという構造だ。他に、会期中にはワークショップやプロジェクションマッピングといった関連プログラムも予定されている。
金氏徹平のメルカトル・メンブレン
会期:2016年7月17日~11月6日
会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
住所:香川県丸亀市浜町80-1
電話番号:0877-24-7755
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
住所:香川県丸亀市浜町80-1
電話番号:0877-24-7755
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
【関連ワークショップ】
オバケの迷彩
開催日:2016年9月24日、25日
開催時間:各日10:00~12:00
開催場所:2階造形スタジオ、3階展示室C
対象:小学生以上
定員:各日50名申込 要申し込み(9月14日必着)