2016年1月23日に、横浜ランドマークプラザにて日本毛皮協会によるファー(毛皮)体験イベントが開催されました。ファッションだけではなく、リビングや小物に取り入れることで生活の様々なシーンが豊かになるというファーのある暮らしを提案するイベント。会場では実際いろいろ身に着けて撮影できるインテリアコーナー、SNS発信イベント、自分でファー小物を作るワークショップもあり、ファーの魅力満載のイベント体験をレポートします。
会場を訪れると、目の前にカラフルなファーアイテムやファッション、インテリアなど、毛皮の世界が広がっていました。身に着けて写真も撮影できるということで思わず勇み足に! そこで迎えてくれたのが、このイベントを主催した日本毛皮協会の中村友昭理事長。イベントの趣旨を伺ってみると、「太古から人が身に着けてきた毛皮の良さを知っていただきたいと思いました。毛皮は種類によって手触りや着け心地も違うので、触らないとわからない。今回のイベントでは、よく知られているヒツジやウサギだけでなく様々な動物のファーを、ファッションや小物やインテリアなど、幅広く素材として活用できることもお伝えできればと思いました」とのお答え。
たしかに、人類は太古の時代から狩猟を行い、動物を食用にしたり、その毛皮を防寒の衣類として使用していたと考えられています。ある説では人類で最初に毛皮を着たのはクロマニヨン人といわれていたり、古代エジプトやローマ時代、中世ヨーロッパでは権力の象徴であったため、王侯貴族など一部の人しか着用が認められなかったりと、人とファーの関係には長い歴史があります。そして、現代日本では気軽に誰でも本物のファーアイテムを試せるという幸せ!ということで、さっそく会場に入ってみました。
まとうファー体験
まず最初に目についたのは、人気のコート3点。左から、ピンク、青、茶色のラインがミックスした凝ったコート、シンプルなブラックのコート、そしてウエストで絞ってドレスのような赤いコートが展示されていました。
身に着けた女性はこの通り。華やかで暖かそう。ゴージャスながら上品な装いです。

上の写真のコートは、ムートン(ヒツジ)。ムートンは比較的お手頃な値段なので人気とのこと。赤いシルバーフォックスのマフラーとのコーディネートがステキです。
身に着けるファー体験
次に、ポップで珍しい小物がいろいろなコーナーに。キツネのファーをカラフルに染めて継ぎ合わせたアイパッドケース、ヌートリアというネズミ系でカピバラのような動物の滑らかできめ細かいファーでできた巾着、キツネのファーによる鮮やかな袖口ファーなどなど。これはファッションのアクセントになりそう。


小物アイテムには、細かく余った端切れのようなファーを活用するケースも多く、動物のファーはすみずみまで余すことなく大事に活用するとのことです。お肉やお魚の料理を余すところなく感謝していただくような感覚でしょうか。
日本毛皮協会が毎年実施。ファーデザインコンテスト受賞作品も展示!
また、ファーデザインコンテスト2015年の受賞作品も展示されていて、ファーデザインの最先端を鑑賞することができました。立体的で、まるで彫刻のよう!
インテリアのファーコーナー
ナチュラル、モダン、ガーリーの3種類のインテリアで、ファーのある生活を想像しながら写真撮影できるコーナーも人気でした。

自分でつくるファー
ワークショップで自分だけの小物をつくりました!


コートやマフラーに加え、バッグや帽子、クッション、スマホケースなど普段取り入れたことがないファーアイテムにも出会えました。パステルカラーのグラデーションや、ピンク、緑など、「こんな色の毛皮アイテムもあるの?」という驚きも!本物のの毛皮で実現できるデザインや色の幅広さに感動する機会でもありました。
高額なイメージがあるファーも、種類によってはお手頃なものがあることも発見できて、触ったり、身につけたり、つくったりしているうちに、暖かく笑顔になっていくファーアイテム。身近に体感できる今回のイベントで、すっかりファーのとりこになってしまいました。ぜひ、この冬からワンポイント取り入れてみてはいかがでしょうか!
気になるアイテムや、「もっと毛皮について知りたい!」ことがありましたら、お気軽に日本毛皮協会までお問い合わせください。
電話番号:03-3663-1120
Fax:03-3663-1439
URL:http://www.fur.or.jp/index.html