2016年1月15日~3月19日、京都のdddギャラリーでアートディレクター・浅葉克己の個展「アサバの血肉化」が開催されています。西武百貨店の広告「おいしい生活」に代表される浅葉作品は、古今東西の高尚なものからサブカル、ポップカルチャーまであらゆるものに対する強い好奇心から生み出されたもの。本展では、彼の手がけた「アサバデザイン」が会場を埋め尽くします。
1940年に生まれ、1975年の浅葉克己デザイン室設立以降、日本の広告デザイン史に残る数々の作品を生み出してきたアートディレクター・浅葉克己。1月15日~3月19日、京都のdddギャラリーにて、彼の個展「アサバの血肉化」が開催されています。
本展では、代表作である西武百貨店の広告「おいしい生活」から、2015年に制作された「版下コラージュ」「薔薇刑」「MISAWA DESIGN BAUHAUS」まで、幅広い作品が展示されます。

浅葉の原動力は、幅広い事物に対する好奇心。なかでも中国に伝わる象形文字「トンパ文字」に造詣が深く、中国・麗江国際東巴(トンパ)芸術祭での個展(1999年)を行ったり、トンパ文字に関する作品や書籍の出版に携わっています。
本展では、代表作である西武百貨店の広告「おいしい生活」から、2015年に制作された「版下コラージュ」「薔薇刑」「MISAWA DESIGN BAUHAUS」まで、幅広い作品が展示されます。

本展のタイトルである「血肉化」とは、日本美術の伝統と現代デザインをつなぐキーワードとして美術史家・山下裕二が提唱してきた概念。「日本美術の豊穣な養分を、ガシガシと噛み砕いて、グッと飲み込んで、内蔵からしっかり吸収して、血となり肉となるように活かしてくれるデザイナーが現れてほしい」という山下の期待に共感し、タイトルに採用したといいます。
