2015年11月25日〜12月26日、東京・ミヅマアートギャラリーにて「天明屋尚×インディゲリラ展」が開催しています。自国の文化を洞察し、時代と呼応しながら現代における民族性や価値観を鋭く表現する天明屋とインディゲリラ。日本とインドネシアの最先端の現代アーティストがおくる、夢のコラボレーションです。
天明屋尚(てんみょうや・ひさし)は1966年、東京生まれの現代美術作家です。レコード会社でのアートディレクターの仕事を経て、2000年に日本画に現代風俗の要素を取り入れた独自の絵画表現「ネオ日本画」を標榜し、権威主義的な美術体制に対して絵筆で闘う「武闘派」を旗揚げしました。本展では、1997年から始まる代表作「Japanese Spirit」シリーズの新作群を発表します。
インディゲリラは1975年生まれのミコと1977年生まれのサンティによって1999年に結成された夫婦アーティスト・デュオです。ともにインドネシア国立芸術大学ジョグジャカルタ校の出身で、サンティは視覚デザイン、ミコはインテリアデザインを専攻しました。その後、現在までジョグジャカルタを拠点に活動を続けています。ジャワの民俗学についての深い知識と現代の都市生活についての興味を活かした作品は、ポップな印象ながら洗練された視覚効果と実験的な表現手段が注目を集め、国内外で高く評価されています。本展は日本初となるインティゲリラの本格的な展覧会です。

インディゲリラが天明屋尚の活動に強く惹かれたことをきっかけに、昨年シンガポールで開催されたダブルキュレーション展、そして今回のコラボレーション展が実現しました。
経済や文化において近年急速に関係を深めつつある日本とインドネシア。二国の「今」を象徴する、人気作家のコラボレーションをお見逃しなく!