3月6日から古都・京都でスタートする、版画トリエンナーレ「PATinKYOTO」では、版画家や学芸員、ギャラリストなどの推薦者が選んだ20名のアーティストの作品が、会場となる京都市美術館に並ぶ。伝統的な版画の技法を踏まえた作品もあれば、版画を「版による表現」と広義にとらえ、写真技術を取り入れた作品なども展示される。デジタル社会において多様化する現代の版画のありようを見ることができるだろう。
ひとくちに版画と言っても、その表現は古今東西、実に多彩だ。葛飾北斎の波の絵も、アンディ・ウォーホルのキャンベル缶の作品も、版種は違えど版画である。近代に入り、機械印刷の発達によって、版画は複製技術としての実質的役割を終え、その活路を美術表現の中に模索した。近年さらに加速するメディアのデジタル化は、「版」の定義と価値の再検討を促しているとも言える。フィルムを版ととらえれば、写真もまた版画である。
TAPinKYOTOの出品作家の作品を見ると、前回に引き続き、主催者が版画(Print)という言葉を実に大らかに、多様で広範なものとしてとらえているかがわかる。会場となる京都市美術館の広いスペースを存分に使用でき、シリーズ作品やインスタレーションの大作を自由に展示できるのもTAPinKYOTOの魅力のひとつ。会期中には、アーティスト本人による作品解説を実施するほか、「PAT in Kyotoから見えてくるもの」と題したシンポジウムも開催する。

第2回 PATinKYOTO 京都版画トリエンナーレ2016
会期:2016年3月6日~4月1日
会場:京都市美術館 本館2階南展示室
住所:京都市左京区岡崎円勝寺町124(岡崎公園内)
電話番号:075-771-4107
開館時間:9:00~17:00
休館日:月(3月21日は開館)
入館料:一般 700円 / 大高生 500円 / 中学生以下・70歳以上・障害者 無料
URL:http://patinkyoto.com/?lang=ja
会場:京都市美術館 本館2階南展示室
住所:京都市左京区岡崎円勝寺町124(岡崎公園内)
電話番号:075-771-4107
開館時間:9:00~17:00
休館日:月(3月21日は開館)
入館料:一般 700円 / 大高生 500円 / 中学生以下・70歳以上・障害者 無料
URL:http://patinkyoto.com/?lang=ja
【関連イベント】
アーティスト・トーク
日時:3月6日、12日、19日、21日 各日 14:00〜
所要時間:各回30分程度(質疑応答含む)
定員:20名程度(当日先着順)
参加費:無料 (ただし本展入場券[半券可]が必要)
3月6日 大坂秩加、増田将大、吉田ゆう、鈴木智惠
3月12日 小出麻代、冨谷悦子、林勇気
3月19日 加納俊輔、髙橋耕平、門馬英美、山田純嗣
3月21日 垣内玲、金光男
【関連イベント】
展覧会スタッフによるギャラリー・トーク
日時:3月13日、20日、27日 各日 14:00〜
所要時間:各回60分程度(質疑応答含む)
定員:20名程度(当日先着順)
参加費:無料(ただし本展入場券(半券可)が必要)
3月13日 井上康子の作品解説(案内:長尾浩幸)
3月20日 北野裕之の作品解説(案内:木村裕之)
3月27日 小野耕石、中田有華の作品解説(案内:出原司)
【関連イベント】
シンポジウム「PATinKyotoから見えてくるもの」― 版画における批評の場
日時:3月26日 13:30〜16:00(13:00開場)
会場:京都市美術館 講演室
パネリスト:稲賀繁美(国際日本文化研究センター)、木村秀樹(画家/版画家、京都市立芸術大学名誉教授)、建畠晢(多摩美術大学長、美術評論家)、安河内宏法(京都工芸繊維大学美術工芸資料館)
司会:長尾浩幸(成安造形大学)
定員:80名
参加費:無料 (ただし本展入場券[半券可]が必要)
アーティスト・トーク
日時:3月6日、12日、19日、21日 各日 14:00〜
所要時間:各回30分程度(質疑応答含む)
定員:20名程度(当日先着順)
参加費:無料 (ただし本展入場券[半券可]が必要)
3月6日 大坂秩加、増田将大、吉田ゆう、鈴木智惠
3月12日 小出麻代、冨谷悦子、林勇気
3月19日 加納俊輔、髙橋耕平、門馬英美、山田純嗣
3月21日 垣内玲、金光男
【関連イベント】
展覧会スタッフによるギャラリー・トーク
日時:3月13日、20日、27日 各日 14:00〜
所要時間:各回60分程度(質疑応答含む)
定員:20名程度(当日先着順)
参加費:無料(ただし本展入場券(半券可)が必要)
3月13日 井上康子の作品解説(案内:長尾浩幸)
3月20日 北野裕之の作品解説(案内:木村裕之)
3月27日 小野耕石、中田有華の作品解説(案内:出原司)
【関連イベント】
シンポジウム「PATinKyotoから見えてくるもの」― 版画における批評の場
日時:3月26日 13:30〜16:00(13:00開場)
会場:京都市美術館 講演室
パネリスト:稲賀繁美(国際日本文化研究センター)、木村秀樹(画家/版画家、京都市立芸術大学名誉教授)、建畠晢(多摩美術大学長、美術評論家)、安河内宏法(京都工芸繊維大学美術工芸資料館)
司会:長尾浩幸(成安造形大学)
定員:80名
参加費:無料 (ただし本展入場券[半券可]が必要)