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Channel: bitecho[ビテチョー]
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写真家が対峙を繰り返した空間。島民が守ってきた対馬の原生林

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2016年2月6日〜2月27日、ギャラリー・ハシモト(東京・東日本橋)にて、山本糾の写真展「何も遮るもののない場所」が開かれます。山本が対馬で出会った原生林を写した作品6点が、一堂に展示されます。

 山本糾(やまもとただす)は、1950年香川県に生まれ、74年に武蔵野美術大学デザイン学科を卒業。90年に北海道立近代美術館(札幌)で開催された「アートドキュメント・イン北海道」に参加。その後も、原美術館、東京都現代美術館や京都国立近代美術館など、全国の美術館やギャラリーで作品を発表してきました。

 レンズの向こう側の空気を感じさる山本の作品は、東京国立近代美術館や熊本市現代美術館、またパリ国立図書館など、世界各国にパブリックコレクションとして収められています。

 2014年夏、山本は対馬アートファンタジア2015に出品するため初めて対馬を訪れました。島内を案内された山本は、島人たちが信仰の対象として守ってきた原生林の龍良山と八丁閣に、強く惹かれました。しかし、神聖な場所を撮影することが許されるのだろうかという問いかけを繰り返しながらも、自分の内に湧き上がる強い感受性に突き動かされ、シャッターを切りました。

 本展では、そんな対馬の原生林を写した6点の作品が展示されます。

nanimo.jpg
山本 糾 何も遮るもののない場所7 2015 ゼラチンシルバープリント 125 x 200cm 
Courtesy of Hashimoto Art Office
何も遮るもののない場所1
会期:2016年2月6日~27日
場所:ギャラリー・ハシモト
住所:〒103-0004 東京都中央区東日本橋3-5-5 矢部ビル2階
電話番号:03-5641-6440
URL:http://galleryhashimoto.jp/jp/exhibitions/

 「神聖に守られてきた森を、まっすぐ、そこにあるものを写すのが写真である」と語る山本。そんな彼が切り取った対馬の空気を感じに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。


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