2015年12月19日〜2016年2月7日、恵比寿のwaitingroomにて、川内理香子の個展が開催されています。「ART IN THE OFFICE」や「Shiseido Art Egg」での入選で注目を集める彼女は、ドローイング・ペインティングのほか、針金やゴムチューブ・ネオン管などを使い、「線」を中心とした表現を展開。人間の存在意義や関係性、世界の不可思議さを問う作品は、どのようにして生み出されてきたのでしょうか。個展開催前に、彼女に話を聞きました。
Chim↑Pomは、東京の繁華街でメンバーたちがネズミを捕獲する様子を記録した映像とともに、ピカチュウのようにペイントされたネズミの剥製を並べた《スーパーラット》(2006/2015)などの2000年代の作品から、東日本大震災の1か月後に福島第一原発近くの展望台に赴き、そこで白旗に赤いスプレーを使い日の丸から放射能マークを描き掲げるという映像作品《REAL TIMES》(2011)や、津波の被害に遭った福島県相馬市の現場でメンバーと地元の若者たちが円陣を組む映像作品《Ki-Ai 100》(2011)などを展示。また、《The history of humans》(2015)は、広島市に贈られた大量の折り鶴を会場に持ち込み、折り鶴の山でメンバーのエリイがそれを開いていき、その開かれた折り紙を観客たちに再び鶴へと折り返すことを促す新作だ。
セゾン現代美術館(軽井沢)の活動の一環として、2015年12月1日、東京都渋谷区の神宮前に「SEZON ART GALLERY」がオープンしました。アトリエとしても機能するギャラリー(地上1階)、深夜2時まで営業するカフェ・ダイニングバー(地下1階)、ライブパフォーマンスや映像上映も可能なギャラリー(地下2階)の、3つのスペースからなる新たなアートスペースです。
「STAR WARS ART スターウォーズ アート展」が2015年12月18日〜2016年1月8日、GALLERY21(東京・台場)にて開催されます。本展では、スターウォーズのキャラクターたちをモチーフに、世界各国のアーティストが独自の世界観で描き上げたアート作品を展示しています。映画のシチュエーションとはひと味違ったR2-D2などの姿が映えるアート作品を鑑賞することができます。
Jerry Vanderstelt Jabba's Bane (c) Lucasfilm/Disney The Artwork at this event is officially licensed through Acme Archives, Ltd. This event is not sponsored by or associated with Star Wars, Disney or Lucasfilm. Officially Licensed Artwork by Acme Archives Ltd. Steve Thomas Jakku by Speeder (c) Lucasfilm/Disney The Artwork at this event is officially licensed through Acme Archives, Ltd. This event is not sponsored by or associated with Star Wars, Disney or Lucasfilm. Officially Licensed Artwork by Acme Archives Ltd.
日本を代表するファッションデザイナー、高橋盾。彼の手がけるブランド「UNDERCOVER」は2015年で25周年を迎えました。それを記念した回顧展「LABYRINTH OF UNDERCOVER」が、2015年10月10日〜12月23日、初台にある東京オペラシティ アートギャラリーで開催されました。国内外問わず評価の高いUNDECRCOVERのコレクションの魅力を、余すところなく表現した展示内容を紹介します。
まるで迷路のよう! 高橋盾が織りなすUNDERCOVERの世界観
「LABYRINTH OF UNDERCOVER」は、UNDERCOVERが美術館で行う初の展覧会。LABYRINTH=迷路の言葉通り、広い展示空間に、コレクションルックはもちろん、絵画、デザイン画、映像ブース、人形など、様々なクリエイションが並びました。
2015 S/S「PRETTY HATE BIRD」。「けがれを知らない少女が強く自立した女性へと変化していく」というストーリーで描かれたショー。ファンタジックながら、後半登場するダークな雰囲気を帯びたドレスは、サイコスリラー映画『ブラック・スワン』を思わせる
ボロボロの素材、髑髏、奇妙な人形などを通して伝わってくる毒気は、コレクションを一見したときに感じられる「可愛さ」「高貴さ」「ファンタジックさ」に複雑に絡み合います。それを見て思い出されるのが、展覧会場にも掲げられた高橋の言葉「WE MAKE NOISE, NOT CLOTHES(洋服つくってるんじゃなくて、ノイズつくってるんだよ)」。相反するイメージを混ぜることで生まれる歪さは、時に痛々しかったり、不気味だったりもしますが、「服」という形を超えて、見る人の心に確かに訴えかけるものになっています。それこそが、高橋の言う「ノイズ」なのかもしれません。