ライプツィヒのニューカマー、KEN NAKAHASHIで個展

東京・新宿のKEN NAKAHASHIで、2月10日よりドイツ・ライプツィヒ在住のアーティスト、エリック・スワーズによる日本では1年半ぶり、3回目の個展「筋」が開催される。

　エリック・スワーズは1988年ドイツ・ライプツィヒ生まれ。ブルグ・ギービヒィンシュタイン美術デザイン大学で、ヨッヘン・プロクシュテースに学び、2016年に卒業。また、13年9月から14年2月にかけ、東京藝術大学油絵科のO JUN研究室への留学経験もあるなど、日本とも縁の深いアーティストだ。現在は、旧紡績工場シュピネライ・ライプツィヒにアトリエを構え制作している。

　ネオ・ラオホを代表とする、超現実的な画風が特徴の「新ライプツィヒ派」の系譜を継ぎながらも、斬新な発想でオイルペインティングをはじめ、版画、彫刻など多岐にわたり作品を発表してきたスワーズ。これまで「過去の現在の未来の自分」 「国家や政府などの権威と個人との関係」「自然と人間とのつながり」などを主題に、半具象画を制作。近年では、白いキャンバス生地にごく限られた淡い色彩の不透明水彩グワッシュと油彩で塗り重ね、思いがけない筆の動きをそのまま残しながら、 ありのままをかたちに残そうとしている。

　本展では新作のペインティングを発表。また、KEN NAKAHASHIは、2017年3月17日から19日まで開催される「アートフェア東京 2017」の個展形式ブース「PROJECTS」でも、エリック・スワーズの作品を展示する。