iPhoneで切り取る世界　中島大輔写真展が青山の伊藤忠で

写真家、中島大輔がiPhoneで撮影した作品を展示する写真展「イメージの感触｜taken with iPhone」が、9月22日〜10月2日に伊藤忠青山アートスクエアで開催される。キュレーションを手がけるのは、美術評論家の清水穣。

　1983年大阪に生まれた写真家、中島大輔は大学で認知心理学を学ぶかたわら、専門学校で写真を学んだ。若手写真家を輩出してきた「キャノン写真新世紀」準グランプリを2007年に受賞。フレームによって対象を分断し、突き放したクールな構成の写真作品を発表している。

　本展では、中島がフィルムやデジタルカメラと並行して使っているiPhoneで撮影した作品を展示。写真体験が日常化した現代に、あえて世界でもっとも所有されていると言われるiPhoneを用いることで、現在の「撮る行為」「見る行為」を問い直している。また、展示にはスマートフォンやタブレットなど液晶端末を使用したり、来場者がモバイル端末で撮影できる立体作品も設置される。

　キュレーションは、中島を「コンポラ」写真の系譜を受け継ぐ「ネオ・コンポラ」と論じる美術評論家の清水穣が手がけており、初日には中島と清水によるトークショーを予定。