現代のジャポニズム作家、亜真里男(あ・まりお)による、3.11以降の日本をテーマにした個展「The situation is under control」(企画:青空耳)が、青山目黒で10月1日まで開催されている。
スイスで生まれドイツで育った亜真里男は、1982年の来日以来、日本を拠点に活動。日本を愛する「現代のジャポニズム作家」として、日本的要素の色濃い作品を数多く制作している。
本展では、そんな約30年にわたり内側から日本を眺めてきた作家の視点で描いた3.11以降の日本がテーマの油彩画を披露する。展示作品は、2016年に制作されたシリーズ「Cool Japan」10点に加え、首相官邸前で行われた反原発デモの光景を描いた《2012年8月17日、国会前「ATOMKRAFT? NEIN DANKE」(原子力?おことわり)》を含めた5点の大型作品が並ぶ。
「2020年東京オリンピック」招致にあたり安倍晋三内閣総理大臣が行った演説の一節から引用された個展タイトル「The situation is under control」からは、むしろ反語的な意味合いのメッセージが込められているようだ。亜真里男は、日本の美意識や形式をなぞらえることに留まらず、よりよい日本社会を志向する批判精神を携えたアートとして、現代の「ジャポニズム」に挑戦している。
亜真里男 Mario A個展「The situation is under control」
会期:2016年9月3日~10月1日
会場:青山|目黒
住所:東京都目黒区上目黒2-30-6
電話番号:03-3711-4099
開館時間:12:00~19:00
休館日:日月祝休
URL:http://aozoramimi.com/mario-a-the-situation-is-under-control-jpn/
会場:青山|目黒
住所:東京都目黒区上目黒2-30-6
電話番号:03-3711-4099
開館時間:12:00~19:00
休館日:日月祝休
URL:http://aozoramimi.com/mario-a-the-situation-is-under-control-jpn/